本研究室の研究成果がBBRC誌にpublishされました!

アレルギーを引き起こすハプテン(DNFB)を塗布した皮膚組織のケラチノサイトでは、タイトジャンクションプロテインZo-1の発現場所が変化し、Zo-1/Occludinの皮膚バリアが破綻しているが、事前にケトン体を皮膚へ塗布していると、DNFBによる皮膚バリアの破綻が改善している。これはケラチノサイトにおけるAMPKの活性化が関与している。

研究室の研究成果が Biochemical and Biophysical Research Communications 誌に掲載(論文は50日間フリーで見ることができます)されました。
この研究は、8月にBiologics誌に掲載された研究内容(血中ケトン体濃度の上昇によりアレルギー性接触皮膚炎を抑制する)を発展させた内容で、ケトン体(β-ヒドロキシ酪酸Na)そのものを皮膚へ直接塗布することで、アレルギー性接触皮膚炎を抑制することができることを初めて示したものです。さらに、ケトン体(β-ヒドロキシ酪酸Na)は、皮膚のケラチノサイトでHCAR2/GPR109A、CaMKK、AMPKの活性化を介して、バリア機能を改善することでアレルゲンの組織への浸潤を抑制していることを明らかにしました。
本成果は、ケトン体の皮膚への直接塗布が、ステロイド外用薬に依存しないアレルギー性皮膚炎の新規予防・治療戦略として応用できる可能性を示しており、アレルギー皮膚炎症状を抑制する化粧品などの開発につながることが期待されます。
著者: Y. Yoshimura#, A. Fujii *corresponding author
論文タイトル: Topical β-Hydroxybutyrate Suppresses Allergic Dermatitis via HCAR2–CaMKK–AMPK–Mediated Barrier Protection
DOI:10.1016/j.bbrc.2025.152931
本研究は、JSPS科研費22K11738, 25K14927の助成を受けたものです。

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吉村征浩
吉村征浩